へんろみち保存協力会

【活動報告】秋の遍路道調査会(第2弾)開催しました。(その1)

去る12月7日、8日の両日に高知県室戸岬の池山神社の遍路道と香南市の手結坂の遍路道を調査してきました。

参加していただきました会員の皆様、セキ株式会社の皆様、そして協力会関係者、ありがとうございました。

そして、今回は超!お疲れ様でした。

今回は26番金剛頂寺に集合しました。今回も遠く北海道から会員さんが参加されました。

金剛頂寺の納経所では、協力会の地図を販売していただいています。

金剛頂寺への車道と(左側)奥の院の池山神社への道(右側)との分岐に道標を設置しました。

池山神社への登り口に移動し、池山神社を目指します。

農作業中の地元の方にお話を伺うと、登り口が以前と変わっているとのことで、現在の登り口を教えていただきました。

現在はゆず畑のフェンスの横を右に入ります。

途中、2カ所に動物の侵入を防ぐフェンスがありますが、参拝者は開けて入ってもかまわないとのことです。しかし、開けたら必ず元の状態にもどしてください。

いよいよここから本格的な山道です。金剛頂寺の奥の院「池山神社」を目指します。

この時は、まだ、この先の大変な状況を誰も予想をしていませんでした。

池山神社までの山道は約3.5kmありますが、そのうちの約2kmは、急登で全く休む場所がなく、さらに左側は45度以上の急斜面です。

浮石や落ち葉が重なり、滑ったら一巻の終わりです。

道が途切れている場所がいくつもあります。滑ったら50m,、100mと滑落の可能性があります。しかも地面は岩盤に土砂と落ち葉が乗っているだけで、常にざらざらと流れていて、かなり危険です。

途中、あまりにものきつさに残念ながら3名が離脱しましたが、賢明な判断でした。その後も危険な箇所が幾度となく参加者に襲い掛かります。

まだか、まだかと嫌になりかけたころ、ようやく尾根道にたどり着きました。

尾根道にたどりつくと、ようやく道が平らになり、歩きやすくなりました。それまでが噓のようです。

尾根道は歩きやすく、途中には目印のピンクのリボンがついていて、それほど大きく迷うことはありませんでした。

そして、尾根道を2kmばかり進んでいくと正面の木立の向こう側に、突然、青い水面が見えてきました。

池山池につきました。

池を回り込む道があり、その道をだどって池山神社を目指します。

池に浮かぶ、小さな島に神社があります。神秘的です。

ようやくたどり着いた池山神社ですが、この時期、日が暮れるのも早く、暗闇の中、あの道を下るなんて恐怖でしかありません

早急に下ることになりました。

登りは、なんとか乗り切りましたが、下りではさらに危険度が増します。3倍の恐怖が襲います。足はもつれ、膝軟骨が削られていくのが分かります。

体力も限界ぎりぎりといったところで、なんとか登り口までたどり着きました。

開けたフェンスを元に戻します。

なんとか明るいうちに帰ってこれました。

ここから予約していた宿に着くころには、日もどっぷりと暮れていました。

結論としては、池山神社自体は素晴らしい。全てのお遍路さんにも行ってほしいと思いますが、そこに至る道があまりにもひどい状態です。

転落すれば、怪我どころか、命を失う恐れがあります。疲労が溜まったお遍路さんには過酷すぎる道です。

(しかも遭難しても携帯電話がつながりません)

単独での登山もお勧めしません。それでも行きたい、私は大丈夫というお遍路さんは、自己責任で登山してください。

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