【活動報告】秋の遍路道調査会(第2弾)開催しました。(その2)
2024年秋の遍路道調査会(第2弾)の報告その2です。
前日の金剛頂寺奥の院池山神社の調査の後、2日目は国道55号を高知市方面に向かいます。
羽根岬に中山坂という遍路道が通じていますが、国道55号から旧道へ、旧道から中山坂に向かう道が分かりにくく、
この辺りで迷うお遍路さんが続出しているとの連絡があり、道標を設置しました。
この角の道標を見落とすお遍路さんが続出しているとのことで、宮﨑さんの足跡ともいえる道標ですが、感謝しつつ交換することとしました。
この先、中山坂までの間にいくつかの道標を設置しました。
中山坂手前に道標を設置した後、さらに国道55号を高知市方面へ向かいました。
次は手結坂(ていさか)へ向かいます。
ほとんどのお遍路さんは、そのまま国道55号か、もしくは自転車道を行くか、だと思いますが、実は古い遍路道が残っています。
今回は調査会ということもあり、旧遍路道を歩いてみました。
手結坂は車道からさらに最頂部までの道が分かりにくく、右側のコンクリートの、のり面の上を見ていないと気が付かないので、注意が必要です。
峠には春琴亭という茶屋があり、殿様も休んだといわれています。現在もその茶屋は場所を移して「澤餅茶屋」として営業を続けています。なんと180年の歴史があるそうです。
旧遍路道はここで途切れているので、左へ少し行ったところにある階段を下ります。
せっかくなので、澤餅茶屋に寄り、お店の方にお話をききました。
元々は峠の上にあったが、下に車道ができたため、移転したとのこと。180年の歴史があり、当時使っていた木材を使って現在の店舗も建てられている、など、興味深いお話を聞くことができました。
澤餅茶屋の前の横断歩道を渡って、手結の街へ下りていきます。
なんとタイミングよく可動橋が上がっていました。
手結の街から少し離れた「道の駅やす」まで来たところで、今回の調査会は終了になります。
今回参加されました、会員の皆様、セキ株式会社の皆様、当会関係スタッフに感謝申し上げます。
また、この遍路道調査会は「四国へんろ道文化」世界遺産化の会との共同企画となっています。
今後とも会員さんなど、皆様に呼びかけていきますので、奮ってご参加ください。
(定員に限りがありますので、お早めにお申し込みください)